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窒化ガリウム単結晶(GaN)

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窒化ガリウム(GaN)はガリウムの窒化物であり、主に青色発光ダイオード(青色LED)の材料として用いられる半導体である。ガリウムナイトライド (gallium nitride) とも呼ばれる。結晶構造はウルツ鉱構造と閃亜鉛鉱構造の2種類を取りうるが、前者がエネルギー的に安定であり、よく使われている。ウルツ鉱構造の格子定数は、a軸が 3.18 Å、c軸が 5.17 Å である。バンドギャップは室温において約 3.4 eV で、波長では約 365 nm に相当し、紫外領域の光源となる。微量のインジウム (In) を加えて InGaN 結晶にすることで紫色、青色の光源として用いることができる。発光ダイオードによる光の三原色のひとつとして交通信号やディスプレイに用いられる。窒化ガリウムは化学的には非常に安定した物質であり、一般的な酸(塩酸、硫酸、硝酸など)や塩基には溶けないが、紫外線を照射することで強アルカリには溶解する。

■標準特性値

 
サイズ 面方位 厚さ タイプ 表面
5×5.5 0001 0.25mm N 片面研磨
10×10 0001 0.475mm Semi-Insulating 片面研磨
10×10 0001 0.475mm N 片面研磨
10×10 0001 0.255mm   片面研磨
2インチ 0001 0.3mm N 片面研磨